【目標に向かう中で出会ったのは】

私がベルーフアカデミー北長野校に赴任し、初めて中学3年間を通して担当した生徒たち。最後の授業の日、小問特訓という総復習を行いました。そして少し遊び心を込めて、「間違えた数だけ先生を褒める」という“罰ゲーム”を設定したのです。

授業後には壮行会を実施し、私たち講師陣からのメッセージと応援動画を上映。生徒たちの顔を見ながら話すうちに、胸が熱くなり、泣かないと事前に決めていたのですが、思わず涙がこぼれてしまいました。

その後、生徒たちが「罰ゲーム」を始めてくれました。すると最初に口を開いた女の子が涙を浮かべながら、「先生の授業はとてもわかりやすくて、数学が得意になれた」「受験だけでなく高校生活まで見据えて相談に乗ってくれたのが嬉しかった」と言ってくれて―。

そして生徒たちが次々と、「分からない時も、ヒントをくれて答えやすかった」「どんなに解くのが遅くても見捨てずに待ってくれた」「不安な気持ちに寄り添ってくれた」「やる気を引き出してくれた」と、涙ながらに感謝の言葉を伝えてくれたのです。

私がここに来た当初は、思うように授業ができないこともあり、自分の力不足を痛感する日々でした。しかし前を向いて、一歩ずつ努力を続ける生徒たちの姿が、私にとって何よりの励みとなり、真剣に目標を追う中でたどりついた「わかる」「できる」の先に、学ぶことの楽しさが見つけられると改めて気づかせてくれたのです。

生徒たちは「先生のおかげ」と言ってくれましたが、むしろ私こそ、生徒たちによって支えられていたのです。そうした出会いにつながる授業を、これからも続けていければと思っています。


※本欄では、ベルーフアカデミー、東進衛星予備校で学ぶ生徒たちの目標達成に向けた日々の頑張りや成長の様子などを紹介しています。