ニュース
2025.06.16
ベルーフの教育コラム
【演習の成果がテストや模試で発揮できない!?】
ある中2の男子生徒は入塾当初から特定の教科に強い苦手意識を持っていました。授業で徐々に力をつけ、演習段階では高い正答率を出せるようになっていったのですが、模試や定期テストになると、極端に点数が落ちてしまうという状態が続きました。演習では8割近く正答することができていても、模試になると3割台にまで下がってしまうのです。原因を探るため、授業では「なぜその答えになるのか」を自分の言葉で説明できるような力を育て、また補習や個別対応も重ねました。それでもなかなか結果につながらなかったため、繰り返し本人と話をし、また保護者様とも面談や電話で状況を共有していくと、その中で見えてきたのは、「うまくいかなかったらどうしようという不安」が彼の心理に大きく影響しているということでした。
テスト中に涙が出てしまうほどのプレッシャーを感じていたことを、本人が正直に話してくれたとき、私は改めて、心の状態が学力発揮に与える影響の大きさを痛感しました。ご家庭でもその傾向にはお気づきだったようで、親子での声かけや接し方にも工夫をされていたそうです。
そんな状況の中、進級を控え、このまま授業を継続するかどうかご家族で悩まれる場面もありましたが、最終的に「このままこちらに任せたい」とのご決断をいただきました。本人も「中3になrってもここで頑張りたい」と話してくれました。
この経験は、私にとっては柔軟でより広い視野に立つ指導というものを再認識させてくれるきっかけとなりました。これからも、彼はもちろん、すべての生徒さん、ご家庭の期待に応えられるよう、全力で向き合い続けていきます。
※本欄では、ベルーフアカデミー、東進衛星予備校で学ぶ生徒たちの目標達成に向けた日々の頑張りや成長の様子などを紹介しています。